コロナの渦中に出産する妊婦さん。心細いですよね。
面会どころか立会いも差し入れもNGと言われた3〜5月、
この間に私も出産してまいりました。
ここから少し緩和されていくのでしょうか。
まだしばらくは隔離病棟のような環境での出産が続きそうですね。
母子の安心と安全のためには、そうやすやすと開放されてしまうより
このまま制限があったほうが絶対に良いと思う派です。
それならそれで、ソロ出産に対応していきたいと思うのですが
ほとんど誰もがこんな出産、未経験ではないでしょうか。
そんな中で私が
「陣痛バッグにこれを入れておけ!」
というものをまとめてみました。
本当は絵が描けたり、わかりやすく伝えられたら
Twitterとかinstagramで広くたくさんの人に伝えられるのですが
いかんせん不惑。
上手な絵もかわいい絵文字もろくに使えぬ身。
不惑のソロ出産に挑んだ者として
数多の妊婦さんにどうしても伝えたい「これは入れておけ」を
忘れないうちに書き記しておきたいと思います。
特に⑩。これは盲点でした。あるとすごくラクです。
①小さな洗濯物干し(ピンチ)
面会や付き添いが許可されていれば、途中で差し入れてもらったり持って帰ってもらったりできるのですが、それもちょっと許されない環境だったのでハンガーを買って持っていきました。
本来はお部屋にこういうものをかけることは想定されていないと思うのですが、状況が状況だけにお咎め無し。
お風呂に入れなかったりシャワーもNGだったり、となるとせめて下着くらいはきれいなものをつけたいですよね。でも、産後はあんまり頑張らないで。できるだけ数を用意して、授乳の合間はなるべく休みつつ、足りなくなったらお洗濯、程度で。使わずに済めばそれでいいんです。
私は産前が長かったというのもあって足りず、あってよかったものでした。
②ウタマロ石けん
①に関連します。
破水後の時間が長かったりすると、感染症になったりかぶれたり、二次三次のトラブルに見舞われることも。
血液や体液といったシミになりやすい汚れも、このウタマロ石けんならきれいに落とせました。
うちの病院だけかもしれませんが、感染を防ぐためにランドリー使用禁止になっていたので「持っててよかったウタマロ…!」という気持ちでした。
帰宅後、あかちゃんの吐き戻しやおむつの横漏れ・つたい漏れもきれいに落としてくれるので、無駄なお買い物になる心配もナシ。
お下がりでもらったベビー服についているシミだって落ちちゃうときがあります。
でも、漬け置きしすぎると繊維が堅くパリパリザラザラになったりもするので気をつけてくださいね。我が家は、私が新生児の頃からずっとウタマロ愛用してます。
③自分好みの超大型ナプキン
破水後や産後の悪露のため、病院で用意してくれてるものはあります。
ありますが…大きすぎたり粘着面が心もとなかったりで、しっくりこないんです。
それどころか、トイレに行くたびに落としそうになったりずれたりとひどく気疲れをしました。
破水を確認したり、悪露の状態を見たり、ということならば用意されているものを使わざるを得ませんが、それ以外のときは自分の使い慣れたもので少しでもストレスフリーにしておきたいところです。
なんせ、眠れないというなかなかにストレスフルな生活が待っているわけです。
少しでも減らせるしトレスは減らしておきませんか。そういう提案です。
④着圧ソックス
「寝ながら」のタイプだとなお良いですね。
産前産後は足が異様に浮腫みます。
その上授乳のポジションは椅子に座って足をおろしているのでとにかく浮腫むのです。
でも、母乳を出すためにいつもより多めに水分補給をしなくてはならないのが産後。
それを解消するための、着圧ソックスです。
帝王切開をしたママさんは、動けないので血栓ができやすかったりもしますので、そちらの予防のためにも着圧は必須です(OPEをした方には手術代からソックスを渡されるかもしれません)。
夫の面会があればなぁ…足を揉んでもらうのに。
私の病院は足湯をさせてもらえたのでかなり違いました!
⑤フットレスト・エアオットマン・エアクッション
④と理由は同じです。
私は、横になっているときに足の位置を高くできるかどうかで、次の授乳のときの寝起きが違いました。ほんともう、全然です。
病院のベッドは膝を曲げるところや上体を起こすことはしてくれますが、足を高くあげるようには出来ていません。
なので枕や毛布を使って高さを調節しながらやり過ごしていました。
ある日は、高くしすぎてしまったら逆に(?)腕と手がむくんでしまったりして、「ちょうどいい」を探すのが案外大変だったのです。
なので、自宅で妊娠中、それも抱きまくらを使うようになる前の、仰向け寝ができる間に自分に合う高さのフットレストを見つけておくといいかなと思います。
⑥自撮り棒
かわいい我が子を写真におさめたい欲は誰もがもつと思います。
その写真に、一緒に入りたい!と思うこともあるでしょう。
でも、面会の人がいないと、それすら不可能なのです。
忙しく働いている助産師さんや看護師さんに自分のスマホを渡して「撮って」というのも申し訳ない気持ちになってしまう人ほど、きっと自撮り棒なんて持ってないと思います。
でも、そんなアナタだからこそ、必要なんです自撮り棒!
私は持っていかなくて「あーーー、若者をバカにしないで買っておけばよかった!」と後悔しました。
病室で我が子と一緒に写ってる写真がないんです。
コロナのことがなければ、きっとたくさん撮った(撮られた)であろうツーショット。
これがあるかないかはかなり大きいと思います。
ただし、安いもの、着脱が不安定なものは避けてください。
絶対に真上に持っていかない。赤ちゃんの上を通さない。
新生児の上にスマホが落ちるのは命に関わる大事故です。
それをくれぐれも忘れずにツーショット撮影に挑んでください。
⑦スマホスタンド
今やLINEやWhatsupをはじめ様々な無料通話、無料テレビ電話のツールがあります。
ソロ出産では十二分にその恩恵にあずかるわけですが、テレビ電話で赤ちゃんの顔を見せてあげたり、授乳しながら話したり、と角度を固定できたほうがすごく便利だなと思いました。
私は本や飲みものでちょうどいい角度をつけるなどして固定していましたが、ツルッと滑ってバタッと音がして赤ちゃんがビクッとするなどしてしまったので、本当にこれも絶対に持っていってほしいアイテムです。
⑥の自撮り棒が、いまは三脚にもなるタイプが主流のようなのでちょっと高いかもしれませんがご主人におねだりしてでも持っていくべき!と思います。
私はMacbookを持っていってたので、かろうじて画面が固定できましたが、スマホだけだとキツいかも。
本当にこれはあったらいいのに〜って何度思ったか知れません。おすすめ。
⑧携帯栄養食
陣痛が来てから病院に行っても、そこからが長かったりします。
そうなると、出てくるんですよ、食事が。
出産が近ければ近いほど食べてるどころの騒ぎじゃない!って状況になんですが、食べないと力が出なくて出産に余計時間がかかったりもします。
だから、できればちゃんと食べたほうが良いんですが…経験者ならみんな言うと思いますが、食べられるような状況じゃなくなるんですよ。
痛いとかもそうなんですが、陣痛の間隔が短くなってくるので、落ち着いて食事とはいかないし、でも食べないといけないし、でもひとくち食べたらまた陣痛が…!
そんなときに、さらっと食べられて短時間でカロリー摂取ができるものを持っているかどうか。これはその後の分娩に大きく関わってきます。
お菓子とかももちろんあると良いんですが、とにかく短時間でさらりとカロリー摂取ができるものを、食べなかったらそれはそれでラッキー、くらいに思ってちょっと多めに持っていってください。生んですぐの我が子をぎゅっと抱きしめる体力は、そこからきます。ほんとうですよ!!

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⑨海苔・ふりかけ系
病院食が不味いとか味付けがどうとかの話ではありません。
母乳を出すために、おかずの好き嫌いはあっても、ごはんだけでもシッカリ食べてほしいのでこれを⑨に入れました。
なんせごはん、200gとか出てきますよ。小どんぶりにてんこもりで!
最初に見たときは「え!こんなに食べられるかな…」ってびっくりしたものです。
でも、好き嫌いで食べなかったり、持参したお菓子だけに頼っていると、前者は母乳の出が悪くなり、後者は乳腺炎のリスクが高まるのだそうです。
なので、せめて食事で出てきたごはんだけでもキッチリ食べられるように、ふりかけを持っていくといいかなーと思います。私は持っていきました。3種類くらい持っていったので、味にも飽きず毎回ごはん完食。そして母乳もよく出てくれて、ミルクで補う手間がありませんでした。それだけでもラクなんだろうなって思ったものです。
⑩アナログ時計
これはもう、絶対絶対絶対絶対絶対絶対ぜっっっっっったいに持っていくべき。
わたし今回、iPad、Macbook、iPhone2台持って行ってたんですが、これがまっっっっっっっっっっっっっっっっっっっったく役に立たない。
なぜなら
授乳中で両手がふさがっていて身動きが取れないときに、画面が暗かったら時間を見ることすら出来ない。これが、デジタルの無能さってやつですよ!!
何分から授乳始めたのか、始めてから今何分経ってるのか、微塵もわからない。
寝て起きて、今何時かもわからない。
どれだけデジタル機器があっても、動かずに時刻を知ることができないとは盲点。
離れたところにある画面をどうやって触ったら良いのか…
絶対に持っていったほうがいいですね、アナログ時計。
そういえば曽祖父が入院するときに、小さいアナログ時計持って行ってたな。
祖母は旅行のときに、コンパクトタイプのアナログ時計持って行ってたな。
「これは持っていけ」ではなくて、「失われた文化」だったのかも。
いやでも、本当にこれは、持っていったほうがヤキモキしません。超絶オススメのアイテムです。
と、ここまでいろいろピックアップして紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
他にも、ペットボトルの水や麦茶は、思ってる量の5倍は持って行ったほうがいいとか(これも本当ですよ!母乳を出す準備なのか、異様に喉が渇きます。1日に3リットルくらい飲んじゃう人も普通にいるみたいですし、本当にたっぷり持っていってください。ちなみに私は12日間入院していて500mlを30〜40本消費しました。)、シャンプー系があわなくて痒くなるかもしれないのでできればいつものを持っていくと良いとか、細々したものもどんどんおすすめしたいところです。
でもそのへんは、面会や差し入れが許可されているなら問題なく届けてもらえると思うので、事前に準備が必要なものを選んでレコメンドさせていただきました。
自宅に戻ってからも、
「あっ、ガーゼがない!」
「スマホが充電器の上に…」
「テレビのリモコンがぁ」
「おしりふきがむこうに」
などと、マジックハンドがほしいなと思いながら日々授乳してます。
「授乳時に使うセット」を用意するか、本格的にマジックハンドが欲しくなりますよ〜。11個めの項目を書くなら、迷わず「マジックハンド」ですね。
さてさて、これからコロナがどうなるかまだわかりませんが、ソロ出産をしなくてはいけない妊婦さんのお役に立てれば幸いです。